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イギリスの靴の日本的進化形 「昔のチャーチと雰囲気がちょっと重なるなぁ……」 これが新木型の靴を最初に見た時の率直な印象でした。ならば実際はどうなのか? どこがどう異なるのか? そこで今度は、20世紀の既製靴史上に残る名作木型と言われ、生産を事実上終了した現在でも現行品以上の人気を依然集め続けているイギリスチャーチ(Church’s)の「73」木型と、ジオグラフィーの新木型の靴を実際に履き比べてみることにしました。ちなみにサイズ標記は前者が65F(通常のUK6 1/2 E相当)、後者は6 1/2 EEで、サイズ感を近似させております つま先:どちらも合わせる装いを選ばない、典型的な「セミスクエアトウ」です。「73」に比べ新木型の方がややロングノーズで、指周りの「高さ」に余裕を感じますが、共に横方向からの不快な圧迫は無く、快適です。 甲:「73」木型は高さこそ低いものの幅はそれなりにあり、上下方向で足にフィット感を与える設計です。一方新木型は高さにかなり余裕があるものの幅が案外狭く、前者とは対照的。鳩目周りの絞り込んだフォルムも特徴です 土踏まず:どちらも大変フィット感が高いです。ただ、アーチカーブがより後部から始まっているためか、新木型の方がより「広く」支えられている感があります。 トップライン:感触に特に大きな差はありませんが、新木型の方が外踝側を深めに抉っています。日本人に多いと言われているO脚気味の人にとっては、こちらの方が快適かもしれません。 かかと:「73」のかかと周りのフィット感は既製靴の中では大変良い部類ですが、新木型の方が幾分縦長で細面の造形です。ジオグラフィーが日本人の特徴である「小さなかかと」を、どの木型にも的確に反映させていることの証明です。 どちらが小生の足にフィットするかと申せば、こちらは何とも審判が下せません。甲周りのフィット感の良さは「73」に軍配が上がりましたが、踝より後ろや指周りについてはジオグラフィーの新木型の方が快適。となると…… 例えば、イギリスの靴だとチャーチと言うよりは、クロケット&ジョーンズ(Crockett Jones)辺りの靴の雰囲気が好きなのだけど、踵周りだけどうもしっくり来ない、などとお感じの方にピッタリの対抗馬と言えるかもしれません。 |
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